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手・手首の痛み

目次
  1. 手根管症候群
  2. ばね指
  3. ガングリオン
  4. へバーデン結節
  5. ドケルバン病
  6. マレット変形
  7. 母指CM関節症
  8. デュピュイトラン拘縮
  9. TFCC損傷

手根管症候群

しばしば夜間や夜明けごろに親指から薬指の半分までの手のひら側にしびれや痛みを感じることが症状の特徴です。

しびれは必ずしもこれらすべての指に生じるとは限らず、1~2本の指だけのこともああり、前腕(肘から先)にしびれが走ることもあります。

症状が悪化すると、一日中しびれを感じるようになり、さらに症状が進むと物をつまむ力が弱まり、親指の付け根の筋肉が萎縮してきます。

いろいろな理由で、手根管(掌の付け根部分)と呼ばれる部位で正中神経が圧迫されることが原因です。

治療は、まず手関節をなるべく安静にすることです。手関節をあまり屈伸しすぎないように、夜間に装具で固定することが有効です。
さらに、ビタミンB12の内服も有効です。

症状が強いときは、手根管へステロイドホルモンと局所麻酔薬のブロック注射を行うこともあります。

これらの保存的治療で、どうしても症状が改善しない場合は手術(手根管開放術)を行います。

ばね指

中年の女性に多く、指を曲げようとすると引っかかった感じや痛みが出る状態です。
朝方に症状がつよい事が多いです。

指を曲げる腱と、この腱を覆っているトンネル状のさや(腱鞘)との摩擦で腱が腫れて腱鞘に引っかかるために起こります。

指の付け根の手のひら側に消炎鎮痛剤の湿布やクリームを塗布したり、温熱療法をおこないます。
症状がつよい場合は、数回に限ってステロイドホルモンの腱鞘内注射を試みますが、それでも症状が残る場合は、手術(腱鞘切開術)を行います。

ガングリオン

原因は不明ですが、関節包や腱鞘の一部分が弱くなり、手関節の背側や掌側、手指の付け根や足に弾力性の関節液を貯留した腫瘤が出来る病気です。
穿刺するとゼリー状の液が吸引できます。

放置しても問題はありませんが、手関節や指の曲げ伸ばしの邪魔になったり、当たって痛みが生じる時には穿刺吸引を行います。

再発を繰り返すこともありますが、心配はありません。
どうしても邪魔なときは、手術で摘出しますが、それでも再発することがあります。

へバーデン結節

手の指の第1関節の変形性関節症で、40歳以降の女性に多い病気です。
加齢や家事・仕事で指をよく使うことも原因の1つです。


痛みが無い場合、変形自体は放置していても大きな問題はありませんが、痛みや腫れなどの炎症が強いときは、消炎鎮痛剤の湿布や軟膏を塗布します。

昼間あるいは夜間の軽いテーピング固定やプラスチックの小さな装具による固定なども効果的です。

ドケルバン病

手首の母指側に腫れと痛みが生じます。母指を伸ばしたり、曲げたりすると疼痛は増強します。

手首の母指側には第一コンパートメントという腱鞘があり、その中を短母指伸筋腱と長母指外転筋腱という親指を動かす腱が2本滑走しています。腱鞘が肥厚すると腱の滑走が障害され炎症(腱鞘炎)がおきます。

パソコン作業を多く行う人やスポーツマンなど、母指をよく使う人に多くみられます。

また、妊娠時・産後・更年期のエストロゲンが低下している女性にも多くみられます。この年代の女性が新生児の首を押さえながら抱っこするなど、母指で何かを長く支える姿勢を続けると発症しやすいです。

母指と手首に包帯やサポーターを巻いて母指の動きを制限することで一定の効果があります。また、湿布も効果があります。中等症以上では、ステロイド剤の腱鞘内への局所注入が効果を示します。

サポーター、湿布、注射でもなかなか痛みが軽快しない場合は、手術(腱鞘切開術)という選択肢もあります。

マレット変形

突き指によって生じる事が多く、第一関節が伸ばせなくなります(自動伸展不能)。症状がすすむと第一関節は曲がり、第二関節は反り返るようになります(スワンネック変形)。

主に2つの病態があります。一つは腱断裂によるもので、指を伸ばす腱が第一関節(DIP関節)で断裂しておこるものです(腱性マレット)。もう一つは末節骨の骨折によるものです(骨性マレット)。

腱性マレットは装具を用いた保存的治療が有効です。一方、骨性マレットは手術による骨折の整復が必要です。多くはX線透視下で鋼線により固定します。

受傷してから時間が経過している場合は、保存的加療は困難であり、病態に関わらず手術加療が必要になります。

母指CM関節症

ものをつまむ時や瓶のふたを開ける時などに親指の付け根に痛みが出ます。動作時に痛みが出ず、動作後に痛みが強く出ることもあります。

進行すると親指のつけ根の関節(母指CM関節)が突出した変形がおき、親指が開きづらくなります。さらに進行すると親指の第2関節(MP関節)が過伸展し、この関節にも疼痛を生じるようになることがあります。

母指CM関節は、多方向に可動性を持ちます。このため、不安定性がおきやすいとされており、関節周囲の靭帯がゆるみやすく、変形性関節症へ進行すると考えられています。症状が進行すると亜脱臼が進んだり、CM関節の関節軟骨が摩耗したりして変形を生じます。

治療としては、消炎鎮痛剤の内服、少量のステロイド関節内注射、不安定性を抑えるための固定装具があります。

これらで症状が改善しない、もしくは改善してもすぐに再発してしまう場合や変形が進行した場合は手術療法(関節固定術もしくは関節形成術)が適応となります。

デュピュイトラン拘縮

手掌から指にかけてこぶのような硬結ができ、次第に指が伸ばしにくくなります。環指・小指に多く出ますが、母指以外の他の指にも発症します。

手掌の皮膚の下にある腱膜の肥厚や拘縮(ひきつれ)によっておきます。手掌だけでなく、足の裏に発症する場合もあります。男性に多く発症します。また、糖尿病を合併している場合も多くあります。皮膚疾患や腫瘍と誤診される場合があります。

治療法としては、酵素(コラゲナーゼ)注射療法や手術療法があります。指がひきつれたり痛みが出たりして日常に支障を来すようになると注射や手術による腱膜の切離が必要となります。

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